しまねウッドスタイル

出雲杵築屋

設計事務所
内藤建設工業 株式会社
建築主
株式会社 出雲まちづくり公社
用途
複合テナント
施工者
内藤建設工業 株式会社
竣工
平成25年4月

出雲大社神門通り沿いの勢溜り近くに建設されたこの複合テナント施設は、大社さんの活性化に繋がればとの思いから計画されました。
出雲杵築屋には、めのう勾玉を扱う2店、カフェ2店、出雲蕎麦の店、そして出雲ブランドのタオルショップの計6店舗が入店しています。神門通りに面した間口は狭く、奥行きが22mと細長い敷地です。観光客の街歩きの延長で自然に店内へと流れる様に、敷地南側に専用の屋外通路が設けられ、奥行きの中央付近から1階テナントへの入口、2階テナントへの階段という導入口が配置されています。また、人の動きが上下に移動することで、滞留時間を長く出来る効果も計算されています。
外観は、大社の街の白と黒の景観にマッチした白壁と黒色系の杉板張りに格子窓。軒裏も木部現しの黒色系で塗装、石州銀黒瓦の切妻屋根が大社の街に溶け込んでいます。また各テナントも同様に白黒を意識した色調に統一され、神門通りの中心的な観光施設となっています。
構造は、地域経済振興の一環となる様に県産杉を主に使用した在来工法の和小屋組で建てられ、店舗内の床・階段なども土足仕様の木質で仕上げられています。木質の温かみのあるやさしく柔らかな雰囲気の空間は、観光客にも好評です。
先頃、大社神門通りは歩行者優先街路として路面を石張りに美装化され、ぶらり歩きの観光客で賑わいを見せています。歴史ある島根の観光地には木造建築がよく似合います。